Caixa do lixo ある昼下がり 忍者ブログ
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基本的にss同士に繋がりはないかんじです。
new→■:1/4  拍手:11/3

 □about...ご一読ください

ここでのグロヘタ
 □GH*half...ハーフエルフ英
 □GH*recall...召還士英
 □GH*elf...エルフ英

ここでのにょた
 ■にょた...特殊にょたと一般にょた

 □仏英...腐れ縁前提。あんまり甘くない。

 □米英...むしろ米→英

 □パラレル...GH以外のパラレル。
 □パラレル...内容もカプも雑多。コネタ含。

 □えろ...えろっぽいというか。仏英

 □他...上記欄に収まらないもの
 □他...花言葉もここ

 □メルフォ&拍手返信(11/3)


ちびリスと雄鶏(フランス国鳥)
お礼変更12/7。P数1+7。
「吸血鬼と法大生」設定です。
イロモノな内容になってますので、
1P目の注意事項をご確認ください
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■ハーフエルフ

なにげないひと時。













イギリスはハーフエルフである。
エルフといえど、人外とあからさまにわかる美貌ではなく、どこにでもいる普通の子供だ。
詳しく言うなら、各々のパーツは見栄えがよくまたバランスも整っている、長じれば美人になりそうな、普通の子供、である。
それでもパッと見、どことなくねぼけた様子にみえるのは、そのボサボサの眉毛のせいだろうと、フランスは考えていた。
ひょっとしたらそれを考えての上での放置なのかもしれないが。

――…大きな新緑色の瞳も、あまやかな桃色の唇も。随分とかわいいのだ、けれども。

「なに、じろじろみてやがる」

内面はちっともかわいくねぇ。

不機嫌そうに、人間のものよりも長いとがった耳(唯一、彼が人ではないと示すものだ)がピクピクと動いている。

耳で表情をあらわすとか、お前は動物か。

「お前さぁ、ほんっとう、かわいくないよな」
「お前に可愛いといわれても鳥肌がたつだけだが、そこまで言われるとムカつくな」

睨みつける目からは子供っぽさの欠片も見当たらないが(戦場ならばいっそ恐怖を抱かされるぐらいの)、フランスの意識はハチミツ色の髪に向けられていた。
子供独特の柔らかな毛が風にゆられてふわふわと動いている。

気付いた時には、手を伸ばしてぐりぐりとなでていた。

「――な…っ!!」

思ったとおりの柔らかな感触と、子供らしい表情に頬がゆるむ。

「な、なにすんだ、へんたい!」

真っ赤な顔で変態と言われようが、全然むかつかないんですけど。

とは、口には出さないが。
緩む頬は抑えられない。
たぶん、フランスよりもずっとずっと年上なのだろうが、今のイギリスはただの子供に見えた。

「まぁ、いいじゃん」

ただ思うがままの表情で、素直にそういえば、イギリスが固まるのがわかった。
彼は、素直に愛情を示される事にまったくといいほど慣れていない。

まぁ、たまにはいいだろうさ。

そのまま、ゆっくりとなでつづける。
本人にとっては、いっそ嫌がらせに思えるのかもしれないが。嫌がって逃げないのだから、かまわないだろう。(かたまってるだけ、ともいうが)

たまには、こんな日があってもいい。



ヴェネチアーノが「ずるい~!おれも!」と紛れ込んできて、さらには彼に引きずり込まれたドイツやら、何故かいつのまにかいたオーストリアやらハンガリーやらまで混ざって、羞恥に耐え切れなくなったイギリスが爆発するのはすぐ後のこと。
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