今日も絵茶を堪能中・・・(*´∀`)
花言葉をテーマに画面が素敵絵で埋め尽くされています。
せがんで、私もお題をもらってきました。
テーマ
にこにこキラキラする英が花と戯れているところを、こっそり見つめる誰か。
たしかそんなかんじ←目を放している間にログが流れた
会議の休憩時間。
鬱屈した空気をもてあまして、国々が三々五々に散っていく。
アメリカは新鮮な空気を吸いに外に出た一人だった。
***
きらめく太陽、真っ青な空。
今日も【アメリカ】は快晴である。
窮屈なスーツのジャケットを脱いで伸びをすれば、体に溜まった疲労が抜けていく気がした。
本当に、会議というのは面倒くさい。
皆、俺の言うこと聞いてればくれれば、すぐに終わるのに。
どっかの島国とか。ただでかいだけの国とか。
あふ、とあくびをこぼしつつ、そんなことを思った。
心地よい風と、穏やかな日差しに、うっかり眠ってしまいそうだが、会議でうたたねしようものならどこぞの小姑がやかましいので、それは我慢だ。
眠気覚ましと気晴らしをかねて、アメリカは庭園の散策を開始したのだった。
(たしか、もう少しいったところに花壇があったな)
おぼろげな記憶をたどり、足を進めれば、キラリ、と視界に何かが光った。
「?」
きらきら。きらり。
なんだろう、と不思議に思って歩みを速めれば、花壇の横、なんだかキラキラと光るイギリスがいた。
きらり。きらきら。
砂金のように、イギリスの周りが不規則に瞬く。
当のイギリスは、満面の笑顔で、花に触れていた。
(・・・フェアリー・・・、かな)
本人を目の前にすれば、ドきっぱりと否定しかしないが、実はこうして影からなんどかイギリスに不可思議な現象が起こっているのをみたことがある。
イギリスがUMAでないのなら(その可能性を考えたこともあるが)、彼の言う妖精の仕業と解釈するより他はなかった。
一人で嬉しそうにしているのも、気持ち悪いだけだし。
自分ではわからないのか、イギリスはニコニコと笑い、花に頷きかけている。
俺やフランス以外が見たら、ただの危ない人だぞ、と内心思うが、普段から彼は危ない人間だったと気づいて、なら別に問題はないか、と自己完結したところだった。
そ、とイギリスが白い花びらに口付けるのが見えたのは。
・・・あーあ。
もう、それしかいえない。
彼は気づいているのだろうか。
今いるこの花壇が、アメリカの国旗を模していることに。
いつのころか、色の象徴は変わったけれど、アメリカは忘れてはいない。
『星は天を、赤の線は母国イギリスを、白の線は独立を』
そういった彼のことも、その時の気持ちも。
彼は、知っているだろうか。
旗を彩るアクレイギアの花言葉を。
白き苧環は「あの方が気がかり」と囁いていることを。
白は、独立――すなわち、アメリカ自身。
・・・あーあ。
まさか、こんなところで、自分の気持ちに改めて直面することになろうとは思わなかった。
苦く笑って首を振ったところで、ふと気づく。
『赤は勇気、白は真実、青は正義』
今の国旗における色の象徴。白は、真実。
「・・・あーぁ」
三度は、そっと口にのせてため息とともに吐き出す。
もうどうしようもない。
ちらり、とイギリスに目をやれば、いまだ此方に気づかず楽しげに笑っている。
もう一度ため息を落として、花壇に咲き誇るアクレイギアを見つめた。
国花というだけでなく、星の形をしたその姿は、国旗を形どるにふさわしい。
―― ねぇ、イギリス。知ってるかい?
青い苧環が何を囁いているのか。
「必ず手に入れる」
くすり、と笑って、その青き花びらに口付けを落とした。
誰も知らない秘密の行為。
いや、妖精たちは知っているかもしれない。
彼に、教えるかもしれない。
もしそうならば。
この赤い苧環のように「素直」になってくれるといいんだけれども。
ねぇ?と赤のアクレイギアにウィンクをひとつして。
アメリカはきびすを返した。
---
きらめく男英とか、もはや想像できなかったので、
物理的に光らせてみた。
米のテーマは無意識的Sかつ意識的S
PR