絵茶で英日の方々に捧げた品。
英日です。
英受を求めていらした方はお気をつけください。
もっとも、エロも恋もなく、ただいつもより英がスマートで、日がかわいらしめというだけなので、英日スキーの方のお口に合うかどうかも謎ですが。
「・・・日本は・・・綺麗だなぁ」
ポツリとつぶやかれた言葉に瞬く。
いくら自分の感情に素直な欧米の国といえど、相手はツンデレのイギリス。
素直な褒め言葉がでてくるとはおもわなかった。
「酔われました?」
「なんでだよ」
きょとりと瞬いた金のまつげとその奥の翡翠。
彼のほうがよほど綺麗だと思うのだ、けれど。
「【日本】はきれいだと思うぞ」
その翡翠の瞳が、日本の奥、散る紅葉を眺めていたことに気づいて、日本は自分の勘違いに頬を染め、
「ありがとうございます」
と囁いた。
***
あぶなかった、とイギリスは内心ひとりごちた。
淡い光の中散る紅葉と、鮮やかな黒髪の対比。
あまりにも綺麗だったから、思わずでた呟きが日本の耳にはいったらしい。
だからといって、「酔ったのか?」というセリフは心外だが。
なぜだか、いつものように照れにまかせて喚く気もなく、外交戦略の時のように微笑めた自分がいた。
「日本は綺麗だと思うぞ」
本心と、ほんの少しの嘘を混ぜて、ただ紅葉を見つめる。
「ありがとうございます」
あいまいな笑顔でなく、素の照れた笑顔を向けられ、胸が鳴ったことも、イギリスだけの秘密だ。
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