Caixa do lixo 花火(仏視点) 忍者ブログ
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基本的にss同士に繋がりはないかんじです。
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 □about...ご一読ください

ここでのグロヘタ
 □GH*half...ハーフエルフ英
 □GH*recall...召還士英
 □GH*elf...エルフ英

ここでのにょた
 ■にょた...特殊にょたと一般にょた

 □仏英...腐れ縁前提。あんまり甘くない。

 □米英...むしろ米→英

 □パラレル...GH以外のパラレル。
 □パラレル...内容もカプも雑多。コネタ含。

 □えろ...えろっぽいというか。仏英

 □他...上記欄に収まらないもの
 □他...花言葉もここ

 □メルフォ&拍手返信(11/3)


ちびリスと雄鶏(フランス国鳥)
お礼変更12/7。P数1+7。
「吸血鬼と法大生」設定です。
イロモノな内容になってますので、
1P目の注意事項をご確認ください
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英視点と対になっています。









ぱらぱら。
ぱらぱら。

光の雨が降りそそぐ。


さすがは、日本。と、内心感嘆のため息を漏らした。
最近は球体の技術が各国で発達してきたとはいえ、やはり花火といえば日本というイメージが強い。
最近仕事が立て込んで忙しかったが、わざわざ極東まで足を運んだかいがあったというものだ。

ちらり、と隣にたつ、同じく仕事が立て込んですさまじく忙しかったはずの男を見やる。
目を細めて空を眺める様は、妖精だかなんだかと戯れてるときと同じで、ひどく気安い雰囲気を醸し出していた。

ドン・・・と音がなり、ぱらぱらと光の粒が舞い散る。
照らされた顔は、不可思議な陰影をつくり、ゆるく弧を描いた口元やら、穏やかな表情をいっそ甘くみせていて。

ほう、とため息が漏れた。

「・・・きれいだな」

自覚しないままに、つぶやいていた言葉に、内心狼狽する。

「そうだな」

幸い、花火だけをみていたイギリスは、それを夜の華に向けての言葉と解釈してくれたようで、珍しく素直な言葉が返された。
それに、ホと息を吐き出し、これ以上なにかを口走ってしまう前に、空へ顔を戻した。


ぱらぱら。

ぱらぱら。


したたりおちる光の雫。
『風流』とはこういうものをいうのだろうか、と内心考える。
絵や彫刻などの形に表しずらいものだ。


ドォォン


―――――― パッ


青、赤、白。
それはまさしく自国を表す色なのに、なぜかイギリスの色だと思った。
円状に舞い散る光が、かの旗を思い浮かばせたのかもしれない。

ぱらぱらと音を立てて、はじける光の粒に、心が揺れる。

いぎりす。

と、心のうちでつぶやいた。

イギリス。

強く彼を意識して、視線を向ければ、その顔が自分の方をむいていることに気づいて、なぜか胸がしめつけられた。

「どした?」

「な、――なんでもねぇよ」

彼は、一瞬の狼狽をみせたあと、すぐに顔を空へと向けてしまった。
ドンという音に、花火が打ち上げられたのを知ったが、イギリスから視線をそられなかった。
フランスの見守る先で、男は夜空を見上げながら、ほう、とため息をもらす。
赤、青、白の華をみて、イギリスは何をおもうのだろうか。

「――なぁ」
「なんだ?」

――なに、考えてる?

なんて、そんなこと、言えるはずもない。
そもそも、そんなことを考える自分がおかしいのだ、といまさら気づいた。

「――・・・いや、なんでもない」
「・・・そうか」

これは、真夏の夜の、夢。と。
自身につぶやいて、フランスは、顔を夜空へと向けた。



--------
アメリカ、なんていわれたら。
いわれなくても、そう考えていたのだとわかってしまったら。

きっと、後戻りできない道に進んでしまう。
そんな気がした。

 

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