今日も今日とて絵茶中であります。
素敵な絵をみていると自分も創作したい気になるのもまた絵茶の醍醐味です。
主催者さんのカイコさんがおむかえOPムービーを用意してくださったのですが、出だしのフランスの絵の下書きが、まるで開脚しているようで思わず絶句(笑)
見直せば、甘い表情で電話している兄ちゃんだったのですが。←三回ぐらい入りなおしたぜ
エロっぽいかっこうで出迎えるフランス兄ちゃん絵より妄想↓
「Bonsoir」
ドアを開けて目の前にあったのは、なんだかよくわからないポーズをとって薔薇を抱えた男の姿だった。
バタン。
ドアを閉じて数秒。開脚したあれはグラビアのようだったと冷静に分析し終わったところで、もう一度ドアを開ける。
「なに、あまりのいろっぽさに動揺した?」
「死ね」
つい反射的に、手元にあった本を投げつけてしまって、しまった買ったばかりなのに、と惜しく思う。
「ぅおっ」
買ったばかりのハードカバー(金属装飾付)は狙いたがわず男の頭に命中し、その最初の役目を果たした。
死体を無視して、再び手中にもどせば、凹みも見れないあたり、さすがは脅威の六法全書(厚さ12cm)である。
「いい買い物をした」
「お前、この惨劇をみて、いうことはそれだけなのかよ、検事の卵が」
がし、と足をつかまれ引きずり落とされた先は、柔らかなカーペットの上。
「正当防衛だ、変質者め」
「あー、そういうこという?」
自分を押し倒し、にたりと笑う男の唇には薔薇の花。
無駄に様になる男が憎々しい。赤い花がいっそ血のようだ。
強い香りに眉をしかめれば、楽しげに笑ってそれを押し付けてくる。
「喰うのかよ」
「薔薇ジャムにするには量がねぇなぁ」
二人の唇の間で薔薇は潰れ、より強い香りが辺りに散った。
「喰いたきゃ食え。酔いそうだ」
「つまんねーの」
笑う男の口元にちらりとみえた鋭い犬歯に、一つため息をついて目を閉じる。
漂う香りは、薔薇か血か。
濃厚なそれに、めまいを覚えながら、夕飯になにを作らせてやろうか、ただそれだけを考えた。
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ギャグノリのはずが、なぜか仏が吸血鬼に…。
検事志望の法大生アーサーと、吸血鬼フランシス。
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